忘れられた人々の、忘れられない物語
ヒコーキが飛んでも、オレは故郷を耕しつづける。
●タイトル
三里塚に生きる
●発売・販売元
マクザム
●発売日
2015年10月8日
●品番・価格
MX-576S ¥4,800+税
●規格
カラー(一部モノクロ)/16:9 LB/片面2層/本編 140分+特典 約23分/字幕:1.英語字幕/音声:1.オリジナル 日本語〈ドルビー・デジタル・5.1chサラウンド〉
封入特典:インナースリーブ|映像特典:大津幸四郎からのメッセージ、劇場予告編
●製作年・国
2014年・日本
●ジャンル
ドキュメンタリー
●権利元
(C)スコブル工房
●キャスト・スタッフ
主な登場人物:柳川秀夫、故・三ノ宮文男、小泉英政、泉寛征、三ノ宮静枝、椿たか、故・大木よね、萩原勇一、堀越昭平、石毛博道、秋葉清春、山崎宏、北井一夫
監督・撮影:大津幸四郎『大野一雄 ひとりごとのように』(監督・撮影)『はだしのゲンが見たヒロシマ』(撮影)
監督・編集:代島治彦『まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎』『戦争へのまなざし 映画作家・黒木和雄の世界』(共に監督)
音楽:大友良英『ピース オブ ケイク』『あまちゃん』
写真:北井一夫
題字:山田麻子
朗読:吉行和子『ごちそうさん』『おくりびと』、井浦新『白川夜船』『かぞくのくに』
●解説
“空の表玄関”を称する成田国際空港の周囲では、機動隊による厳重な検問が現在も続けられている。大型機が離発着を繰り返すA滑走路南端では、闘争遺跡“岩山要塞”が不気味な姿をさらしている。2本の滑走路と旅客ターミナルビルや駐機場を結ぶ誘導路に囲まれた畑では老農夫が種をまいている。今も成田空港反対を貫く老農夫は、その理由を問われ、「多くの人が死んだからね」と寂しげにつぶやいた。本作『三里塚に生きる』は、1960年代に始まり、現在もまだ終わらない成田空港建設反対闘争によって人生を歪められた人々の半生に迫るドキュメンタリー映画。彼らの独白が、長き闘いの実像を浮き彫りにしていく。監督は、『日本解放戦線 三里塚の夏』(監督:小川紳介/1968年)で撮影を担当した大津幸四郎。本作で45年ぶりに三里塚の人々にカメラを向けた彼は、映画の公開を見届けるように、封切りから6日後にこの世を去った。監督と編集を務めた代島治彦は、小川紳介監督率いる小川プロが残した膨大なアーカイブ映像と、多数の写真を駆使して、タイムトリップ・ドキュメンタリーとも言うべき作品にまとめ上げた。長い闘争の中でその命を閉じた2人の男女が残した言葉を朗読するのは、吉行和子と井浦新。死者の真情を過去から現在へと口承する役割を担った。
この、大津幸四郎執念の一作は、東北大震災と原発事故を体験し、これからの生き方を真剣に模索している人々の人生の道標となるに違いない。
●セールス・ポイント
・三里塚の人々は、なぜ国家権力と闘ったのか――1960年代に始まり、いまだ終結を見ない“ニッポン最後の百姓一揆”成田空港建設反対闘争に迫る問題作!
・『三里塚の夏』のキャメラマン大津幸四郎、執念の一作! 記憶の海をさまようタイムトリップ・ドキュメンタリー!!
★ジャパン・カッツ2015(ニューヨーク) 正式招待作品
★上海国際映画祭2015 正式招待作品
★チョンジュ国際映画祭2015 正式招待作品
★香港国際映画祭2015 正式招待作品
★ソウル・インディペンデント・ドキュメンタリー・フィルム&ビデオ・フェスティバル2015正式招待作品
★2014年 日本映画ペンクラブ 文化映画部門 第2位
★2014年 第88回「キネマ旬報」ベスト・テン 文化映画ベスト・テン 第4位
★2014年 「映画芸術」日本映画ベストテン 第3位
★台湾国際ドキュメンタリー映画祭2014 オープニング上映作品
「現在に生きている過去、歴史の本当の姿は、ひとりひとりの個人のうちにしかないという事実を教えられました。」 ―― 詩人:谷川俊太郎