世界で初めて“日本軍山西省残留問題”に正面から斬り込んだ衝撃のドキュメンタリー!
私たちは上官の命令に従い、蟻のようにただ黙々と戦った―。
終戦直後の山西省で何が起こっていたのか?
●タイトル
蟻の兵隊
●発売・販売元
マクザム
●発売日
2008年7月25日
●品番・価格
MX-308S ¥4,700+税
●規格
カラー/16:9 ビスタ/片面1層/本編101分・特典11分/日本語字幕
音声:1.オリジナル日本語・一部中国語〈ドルビー・デジタル・ステレオ〉/特典:監督インタビュー
●製作年・国
2005年・日本
●ジャンル
ドキュメンタリー
●権利元
(C)Ren Universe, Inc
●スタッフ
監督:池谷薫『延安の娘』
製作:権洋子『延安の娘』
撮影:福居正治『延安の娘』、外山泰三
編集:田山晃一
音楽:内池秀和『火の鳥』『偉大なる旅人 鄭和』
●解説
中国山西省で終戦を迎えた北支派遣軍第1軍の将兵2,600人は、武装解除を受けることなく残留。国民党軍の部隊として、戦後4年間共産党軍と戦い、550人が戦死した。生き残った者も700人以上が捕虜となり、ようやく引揚げることができたのは、日本が高度経済成長に突入しようとする昭和30年頃のことだった。“軍の命令で残った”と主張する元兵士らは“志願による残留”とみなされ、戦後補償に応じない国を訴え続けている。
第1軍司令部軍司令官によって行われたという歴史上類を見ない“売軍行為”は、多くの日本人にとって知られることの無いまま、第二次世界大戦の記憶の風化と共に歴史の闇に葬られようとしている。本作は、戦争の被害者でもあり加害者でもあるひとりの老人・奥村和一が、“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った衝撃のドキュメンタリーである。
奥村氏の体には、未だ無数の砲弾の破片が残り、左耳の聴力と全ての歯が失われている。しかし彼は、戦争によりそれ以上のものを奪われた。“初年兵教育”の名の下に、“肝試し”と称してなされた中国人の虐殺を巡るエピソードは、戦争がいかに人間の尊厳を破壊しつくすかを如実に物語っている。真実を見極めようとする奥村氏の中国への旅は、この問題自体を黙殺しようとする国家に対する戦いと、侵略戦争の加害者としての贖罪という二重の意味に彩られる。これまで妻にさえ語ることのなかった自らの戦争体験を明らかにすることで、彼にとっての戦争に決着をつける道を見出す奥村氏の姿は、戦争責任を省みることなく、総括することもせずに歩んで来たこの国の歪んだ像を際立たせる。
監督は、テレビ・ドキュメンタリーのディレクターとして数多くの作品を手がけ、モンテカルロ国際テレビ祭ゴールデンニンフ賞受賞などの経歴をもつ池谷薫。『延安の娘』に代表されるように、中国での取材活動を積極的に行っている。資金の一部を全国の有志からのカンパで補い完成した本作は、試写を見て感銘を受けたボランティアの活動の甲斐あって、全国各地で上映され、その波紋の輪を静かに広げている。見ることで知り、知ったことで何かが変わる。『蟻の兵隊』とは、まさにそういう映画だ。
●コメント
小泉・安倍氏は「国のために命を捧げた魂」のため靖国神社に行くという。一寸待ってくれ!ここに国に棄てられた兵隊がいるじゃないか!怒りを呼び戻そう!!-----鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
●セールス・ポイント
・渋谷イメージフォーラム、キネカ大森、札幌シアターキノ、大阪第七芸術劇場、名古屋シネマスコーレなど、全国30ヶ所以上で劇場公開され大ヒット!
自主上映・イベント上映は150ヶ所以上!
・TBS「ニュース23」、NHK「つながるテレビ@ヒューマン」や「AERA」「読売ウィークリー」「週刊金曜日」ほか、新聞各紙でも紹介され話題騒然!
・『靖国』『ゆきゆきて、神軍』に匹敵する衝撃!
日中戦争が内包する闇“日本軍山西省残留問題”に世界で初めて迫ったドキュメンタリー!
・池谷薫著、「蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相」新潮社より好評発売中!
●受賞歴
2006年 香港国際映画祭 人道に関する優秀映画賞受賞
キネマ旬報ベストテン 文化映画部門第2位
日本映画ペンクラブベストファイブ 文化映画部門第1位
平和・協同ジャーナリスト基金賞 奨励賞受賞
2007年 フルフレーム・ドキュメンタリー映画祭 CDS映画製作者賞受賞
日本映画復興賞受賞
●映画祭正式招待
2006年 メルボルン国際映画祭
カナダ国際ドキュメンタリー映画祭
アジアフォーカス福岡映画祭
長岡アジア映画祭
KAWASAKI しんゆり映画祭
さらば戦争!映画祭
2007年 山形国際ドキュメンタリー映画祭
高崎映画祭
あいち平和映画祭
2008年 全州国際映画祭