本当のイラク戦争を鮮烈にとらえた衝撃のドキュメンタリー!!
●タイトル
Little Birds -イラク 戦火の家族たち-
●発売元
安岡フィルムズ、バイオタイド、マクザム
●販売元
マクザム
●発売日
2006年3月24日
●品番・価格
DVD(本編Disc+特典Disc2枚組):MX-202S ¥5,700+税
●規格
・本編:カラー/スタンダード/片面1層/102分
音声1.オリジナル〈アラビア語、他・ステレオ〉、2.視覚障害者用 副音声、3.監督による作品解説コメンタリー音声
字幕1.日本語字幕、2.聴覚障害者用 日本語字幕、3.英語字幕
・特典:カラー/スタンダード/片面1層/約40分/音声1.オリジナル〈アラビア語、他・ステレオ〉/日本語字幕
●製作年・国
2005年・日本
●ジャンル
ドキュメンタリー
●権利元
c YASUOKA FILMS All Rights Reserved.
●スタッフ
撮影・監督:綿井健陽
製作・編集:安岡卓治『A』『A2』
翻訳:ユセフ・アブ・タリフ、重信メイ、勝元サラー
編集助手:辻井潔/企画協力:小西晴子
製作:安岡フィルムズ
●解説
街角に作られた小さな墓標には「お父さん泣かないで、私たちは天国の鳥になりました」
と記されていた…。
米軍によるイラク侵攻が始まった2003年3月、ビデオジャーナリスト綿井健陽はバグダッド
にいた。「ニュースステーション」「News23」で精力的にイラクからの中継リポートを続け
ていた綿井は、日本のメディアが引き上げていくなか、現地に留まり続ける。そして、約1
年半の取材期間を費やし撮影された123時間余りの映像から、102分のドキュメンタリー映画
『Little Birds-イラク 戦火の家族たち-』を完成させた。空爆で3人の子供を奪われた父親
アリ・サクバンと、クラスター爆弾によって右目を負傷した少女ハディールを軸に、バクダッド、
アブグレイブ、サマワなどイラク各地を舞台に、戦火の中で懸命に生きる人々の姿を丹念に紡ぐ。
綿井健陽は、最低限必要な字幕とテロップのみを配し、“イラクの現実”を可能な限り画面上に
再現しようとした。そこには、テレビのニュース映像用に加工されていないリアルな生活と、
彼らが日々経験している恐怖、悲しみ、そして怒りが浮き彫りになる。
本作は、私たちがニュース映像として知るほんのわずかなイラク戦争の断片と、伝えられること
のなかった多くの映像を繋ぎ合わせ、ひとつの面として理解することを可能にしてくれる。その
結果、ようやく「私たちと同じように家族を持った人たちの暮らしがある」という当たり前のこと
に気がつくことになる。そして“人道”“正義”という名の下に行われた戦争も、イラクの人々に
とっては圧倒的な暴力でしかないということも。
また本作は、私たち日本人に、ある種の居心地の悪さを感じさせる。イラク国内の惨状を目にして
涙を流す“私”と、アメリカを支持する国の国民としての“私”が引き裂かれ、視座が揺さぶられ
るからだ。ひとつひとつの映像は、観る者に問いを発し続ける。日本は何故アメリカを支持するのか、
アメリカは何故イラクと戦争をしているのか、そもそもこれは“戦争”なのか。それらは、綿井自身
が感じた疑問に他ならない。
アメリカ支持を表明した日本の国民として、見逃すことは許されない衝撃の問題作。まずはこの映画
を観ること。そこから私たちの“イラク戦争”が始まる。
●特典
【封入特典】
・作品解説ブックレット(オールカラー32P)
・数量限定!ウノサワケイスケの“Little Bird”キーホルダー
【特典DISC】
・登場人物たちのその後:1.アリ・サクバン 2.ハディール
・未公開映像:
1.取材中の綿井健陽…
中継リポートの舞台裏(衛星回線の準備・心細い停電)、
タンクローリー炎上(銃撃戦リポート)、
ロイターの悲劇(砲撃された報道陣)
2.イラクの自衛隊…給水活動、土木建設
3.NGO日本国際ボランティアセンター(JVC)の活動
・短編:フセイン像を倒した男たち(約15分)
●綿井健陽(監督・撮影)プロフィール
1971年 大阪府出身
日本大学芸術学部放送学科卒業。
1997年 ジャーナリスト活動を始める。
1998年 フリージャーナリスト集団「アジアプレス・インターナショナ
ル」に所属。以降、スリランカ民俗紛争、スーダン飢餓、
東ティモール独立紛争、マルク諸島(インドネシア)宗教
抗争、米国同時多発テロ事件後のアフガニスタン等を取
材し、各局ニュース番組で現地からリポート。
2003年3月以降 空爆下のバグダッドから、
テレビ朝日系列「ニュースステーション」、TBS系列「筑紫
哲也NEWS23」等で映像報告・中継リポート。真摯な取材
姿勢が高く評価され、2003年度ボーン・上田記念国際記
者賞特別賞。「イラク戦争報道〜空爆下のイラクから『戦
後』まで」で第41回「ギャラクシー賞」報道活動部門優秀
賞を受賞。
◆著書◆「リトルバーズ 戦火のバグダッドから」(晶文社刊)
●著名人コメント
・岸田今日子さん<女優>
ブッシュ大統領にも小泉首相にも、武器を作ったり輸出したりする人に
も観てほしい。
・木下小夜子さん<広島国際アニメーションフェスティバル ディレクター>
多くの人々にこの真実が伝わり、我々が 何をすべきかを知り、平和運
動が広がることを確信します。(抜粋)
・小宮悦子さん<ニュースキャスター>
綿井さんの目は、何も知らされず戦場に送り込まれてくるアメリカ兵の
姿をも丹念に追っていきます。問いかけに口ごもる若い兵士の戸惑い
の表情に、この戦争のもうひとつの実相が透けて見えます。攻撃する
側もされる側も、同じ人間なのだということ。どう理由をつけたところで
悲惨でしかない戦争というものの不条理。綿井さんの澄んだ映像が、
静かに語りかけます。 (抜粋)
・佐藤忠男さん<映画評論家>
アメリカ軍の後ろからついていってカメラを回したのでは撮れない映像
である。イラク人の側から一緒に、アメリカ兵と向い合ってみてこそ、は
じめて撮れる映像なのである。(抜粋)
・清水建宇さん<朝日新聞記者「ニュースステーション」コメンテーター>
私が知りたいのは、一部でもいいから現場で起きた事実そのものであ
る。戦禍の犠牲者を数字でなく、名前と顔のある生身の人間として伝
えてくれるレポートである。(中略)綿井さんは私たちの目と耳になった。
そして、イラク戦争のおびただしい犠牲者にそれぞれ名前と顔がある
ことを、いつも思い起こさせてくれるのだと思う。(抜粋)
・高遠菜穂子さん
この記録映画は私たちに私たち自身を見せつける。私の半身は殺さ
れる側、もう半身は殺す側。だから私は自分の全身を使って「償い」を
する。それが、一人の人間として私がすべき「支援」であり「責任」なの
だと、改めて、そして強く思った。
・立松和平さん<作家>
撃たれる側に徹底して視点を定めたカメラ位置に、監督の覚悟のほど
が見える。画面は不思議な静寂を漂わせ、イラク戦争の真実を雄弁に
語る。戦争を語るすべての人に感じて欲しい映画である。
・広河隆一さん<フォトジャーナリスト「DAYS JAPAN」編集長>
この作品は、世界でも最初の「イラク戦争報告」だと言える。(中略)作
品の中の子どもたちの苦悩と笑顔は、私たちの日本が何を踏みにじ
ってきたのかを教えてくれる。 (抜粋)
・辺見庸さん<作家>
この映像を観てほしい。なにがなんでも観てくれ。そしていま一度、自
分の頭で、静かに、静かに考えようじゃないか。あの戦争とはいったい
なんだったのか。いや、そもそもあれは戦争だったのか…。あまたあ
るイラク映像のなかで,私はLittle Birdsに最もつよく心揺さぶられた。
・森住卓さん<フォトジャーナリスト>
これを見ればイラク戦争で傷めつけられた人々の心が良くわかる。
そして、いまイラクで占領に反対して抵抗する人々の気持ちが痛いほ
どわかる。そして、日本は今、何をしなければならないか、何をしては
ならないのかそのことを考えて欲しい。
・森達也さん<映画監督>
綿井の作品には、ナレーションやBGMがいっさいない。だからこそ耳
に残るのは、爆音や絶叫などの大音量ではなく、足裏が砂利を踏みし
める音や、市民たちの嗚咽やか細い吐息、そして子供たちのつぶやき
だ。テレビでは決して聞こえなかったそんな微細な日常音が媒介となっ
て、戦場のリアリティを、これ以上ないほどに強く、僕らに喚起する。
(中略)伝える側が怒りや哀しみという「思い」さえしっかりと維持している
のなら、メディアはきっと、戦争への強力な抑止力になるはずだ。問題
は、その強い「思い」をどうやって持続するかだが、とりあえずは目を逸
らさないことだと僕は考える。(抜粋)
●受賞&映画祭
・2005年 香港国際映画祭 正式招待作品
・2005年 テサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待作品
・2005年 モントリオール国際映画祭 正式招待作品
・2005年 ロカルノ国際映画祭 人権部門最優秀賞受賞作品
・2005年 JCJ大賞(日本ジャーナリスト会議大賞)受賞作品
・2005年 韓国EBS国際ドキュメンタリー映画祭スピリットアワード受賞作品
・
●セールス・ポイント
・イラク戦争開戦から、3年のタイミングでリリース
2003年3月にイラクに入国し取材を開始。
1年半に及ぶ現地取材で撮影した120時間あまりの映像から102分の映画が完成。
・戦争の真実を伝えるドキュメンタリー
映像メディアの高度化でリアリティが消された報道がされている昨今…
本作は、映像と現場音のみで構成され、字幕スーパー等の文字情報は最小限に抑え、
ナレーション・音楽も一切使わず、イラクのリアルな実情を伝えている。
・今なお注目され続けるイラクの今後…
自衛隊のイラク派遣延長や、フセイン旧政権崩壊後のイラク復興に向けての本格政権の行方など、
連日報道が続くイラク情勢。本作は、テレビ等の報道だけでは知ることの出来ない、
真のイラクを体感できる作品である。
・2005.4.23新宿K’S cinemaを皮切りに全国20ヶ所で劇場公開。
100ヶ所以上で自主上映会開催(今後も続々と拡大中)
総動員数4万人突破!
・公開と同時に絶賛の嵐!映画賞連続受賞!
・4/28発売「Weeklyぴあ(5.5.5.12合併号)」で出口調査満足度ランキング3位に選出。
・2005/9/14 フジテレビ「とくダネ!」〜スクリーンが伝えるイラク戦場で生きる子供達を特捜せよ!!〜にて紹介される。
その他、「おはよう日本」「NEWS23」「スーパーJチャンネル」「ニュースプラスワン」など地上波ニュース番組にて、
特集・紹介される。
朝日・毎日・東京新聞など各新聞を始め、AERAでの特集記事掲載など劇場公開時400媒体以上の露出!
・NHK「課外授業ようこそ先輩」に出演
自らの母校で、本作を上映。小学生と交流を深める。
(1月中旬O.A.予定/NHK総合:水曜23:15〜23:44)
・DVD収益の一部をNGOに寄付
※NGOとは?
Non-Governmental Organizationの頭文字の略称で、「非政府組織」のこと。
各国の政府や国連機関とは違う“民間”の立場から、苦しい状況下の人々が、自ら生活を向上できるよう、
資金・物資・技術の提供をし、常に現地と密接な関係を築きながら活動している団体。