私たちは沖縄のことを、どれくらい知っているのだろう?
戦後70余年――真の平和を求め、今なお不屈の戦いを続ける沖縄の人々の尊厳を描いた、渾身のドキュメンタリー!
●タイトル
沖縄 うりずんの雨
●発売元
マクザム/シグロ
●販売元
マクザム
●発売日
2019年11月29日
●品番・価格
MX-661S ¥3,800+税
●規格
カラー(一部モノクロ)/16:9 LB/片面2層/本編148分+特典2分/音声:1.オリジナル日本語・英語〈DDステレオ〉 2.視覚障害者用日本語音声ガイド〈DDステレオ〉 3.日本語吹替〈DDステレオ〉/字幕:1.日本語字幕 2.聴覚障害者用日本語字幕ガイド
封入特典:解説書/映像特典:劇場予告編
●製作年・国
2019年・日本
●ジャンル
ドキュメンタリー
●権利元
© 2019 SIGLO
●キャスト・スタッフ
出演:安里英子、池田恵理子、石川真生、稲福マサ、大田昌秀、近藤一、高嶺朝一、棚原文子、玉城洋子、知花カマド、知花昌一、ダグラス・ラミス、レナード・ラザリック、ドナルド・デンカー、デイビッド・クルーズ、ブルース・リバー、シンシア・エンロー、ロドリコ・ハープ、モートン・ハルペリン
監督:ジャン・ユンカーマン『映画 日本国憲法』
企画・製作:山上徹二郎『蝶の眠り』
製作:前澤哲爾、前澤眞理子
撮影:加藤孝信『三里塚のイカロス』、東谷麗奈、チャック・フランス、スティーブン・マッカートニー、ブレット・ワイリー
整音:若林大記『もうろうをいきる』
音響・効果:中村佳央『だれかの木琴』
音楽:小室等『戦場ぬ止み』
●解説
私たちは沖縄のことを、どれくらい知っているのだろう――。『老人と海』で与那国島の荒々しくも美しい自然と風土を捉え、『映画 日本国憲法』で平和憲法の意義を訴えたアメリカ人監督 ジャン・ユンカーマンが、戦争に翻弄されてきた沖縄の近現代史に迫る、渾身のドキュメンタリー!
1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸。6月23日(現在の「慰霊の日」)まで12週間に及んだ沖縄地上戦では、実に4人に1人の住民が亡くなった。『沖縄 うりずんの雨』は、当時同じ戦場で向き合った元米兵、元日本兵、そして沖縄住民に取材を重ね、米国立公文書館所蔵の米軍による記録映像を交えて、沖縄戦の実情に迫ったドキュメンタリーである。映画は、戦後のアメリカ占領期から今日に至るまで、米軍基地をめぐる負担を日米双方から押し付けられてきた沖縄の差別と抑圧の歴史を紐解き、現在の辺野古への基地移設問題に繋がる、沖縄の人たちの深い失望と怒りの根を浮かび上がらせていく。真の平和を求め、不屈の戦いを続けている沖縄の人々の尊厳を描いた作品となっている。
映画製作・配給会社シグロの30周年記念作品として誕生した本作は、第89回 キネマ旬報ベスト・テン 文化映画部門で第1位に輝き、第70回 毎日映画コンクールのドキュメンタリー映画賞を受賞するなど、高い評価を得た。
●“うりずん”とは
「うりずんの雨は 血の雨 涙雨 礎の魂 呼び起こす雨」
潤い初め=「うるおいぞめ」が語源とされ、冬が終わって大地が潤い、草木が芽吹く3月頃から、沖縄が梅雨に入る5月ぐらいまでの時期を指す言葉。沖縄地上戦が“うりずん”の季節に重なり、戦後70年以上が経った現在も、この時期になると当時の記憶が甦り、体調を崩す人たちがいる。
●セールス・ポイント
▶『老人と海』『映画 日本国憲法』のジャン・ユンカーマン監督作品! 真の平和を求め、不屈の戦いを続けている沖縄の人々の尊厳を描いた渾身のドキュメンタリー!
▶第89回 キネマ旬報ベスト・テン 文化映画 第1位
▶第70回 毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞 受賞
想像もつかないほどの戦争体験をした沖縄の人々は、一貫して戦争を拒絶してきました。しかし米軍は沖縄を「戦利品」として扱い、膨大な基地を建設。それらを拠点として、朝鮮、ベトナム、中東で戦争を続けてきました。平和を求める沖縄の文化と、戦争を選ぶアメリカの文化――。対極にある二つの文化が、狭い島に共存せざるを得なくなったのです。
米軍基地を撤廃するための戦いは今後も長く続くでしょう。沖縄の人々はけっしてあきらめないでしょう。しかし、沖縄を「戦利品」としての運命から解放する責任を負っているのは、沖縄の人々ではありません。アメリカの市民、そして日本の市民です。その責任をどう負っていくのか、問われているのは私たちなのです。――ジャン・ユンカーマン(監督)