〜混ぜるな危険〜 カフカ×足立正生
シュールが織りなすカオスの中に、ポップなアートが「顔」を出す。
●タイトル
断食芸人
●発売・販売元
マクザム
●発売日
2017年4月28日
●品番・価格
MX-614S ¥3,800+税
●規格
カラー/16:9 LB/片面1層/本編 104分+特典 約20分/音声:1.オリジナル日本語〈ドルビー・デジタル・ステレオ〉
特典:メイキング、劇場予告編、足立バージョン予告編
●製作年・国
2015年・日本
●ジャンル
ドラマ
●権利元
©2015「断食芸人」製作委員会
●キャスト
山本浩司『ジョーカー・ゲーム』『魔女の宅急便』
桜井大造
流山児祥『シュトルム・ウント・ドランクッ』『幽閉者 テロリスト』
本多章一『イノセント15』『つむぐもの』
伊藤弘子『さまよう刃』
愛奏『華魂 幻影』『ストリッパー』
岩間天嗣『ルーズヴェルト・ゲーム』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
井端珠里『牝猫たち』『紙の月』
安部田宇観
和田周『原子力戦争 Lost love』『午前中の時間割り』
川本三吉『PLAN6 CHANNEL9』『乱死怒町より愛を吐いて』
特別出演:吉増剛造『島ノ唄 Thousands of Islands』
ナレーション:田口トモロヲ『探偵はBARにいる』『鉄男 TETSUO』
●スタッフ
監督・編集:足立正生『幽閉者 テロリスト』『女学生ゲリラ』
企画・脚本:足立正生、小野沢稔彦『喧嘩道』(脚本)
製作:小野沢稔彦、古川嘉久、坂口一直『眼球の夢』『ヘヴンズ ストーリー』、大高彰、Asian Culture Complex - Asian Arts Theater
撮影:山崎裕『FAKE』『カナリア』
音楽:大友良英+ライブ演奏者たち
録音:志満順一『のぼうの城』『嫌われ松子の一生』
美術:黒川通利『湯を沸かすほどの熱い愛』『さよなら渓谷』
照明:山本浩資『永い言い訳』『人のセックスを笑うな』
スチール:荒木経惟
●解説
キッチュが織りなすディープな“夢”! 奇想天外にして遣る瀬無き世の写し絵となる、最強にとんちきで最高に奇天烈なムービーがここに誕生!!
様々な解釈を可能とするフランツ・カフカの短編小説「断食芸人」を、1960年代に“アングラの旗手”として知られ、後にパレスチナ革命に身を投じた伝説的映画監督・足立正生が映像化。原作の誕生から1世紀、足立にとっては『幽閉者 テロリスト』(07)以来、約10年ぶりの監督作品となる本作で描かれるのは、残酷で不条理な国で見世物にされる一人の男の姿だ。人々により勝手に創りあげられていく、“断食芸人”という偶像。その熱狂はやがて、男の周囲をグロテスクで禍々しい、異様な世界へと変えてゆく。
主演は、山下敦弘監督作『ばかのハコ船』や『リアリズムの宿』で知られ、多くのTV・映画で特異な存在感を示す俳優・山本浩司。共演には、〈ロマンポルノ リブートプロジェクト〉中の1作『牝猫たち』で主演を務める井端珠里に加え、“アジアのアングラの帝王”流山児祥、世界的に実力を評価されている舞台女優・伊藤弘子、演劇組織「夜の樹」主宰・和田周、そしてテント劇団「風の旅団」を率いた桜井大造といった舞台人・演劇人が多数参加している。
断食芸人とは、いったい何者なのか? 混沌とした異空間をエモーショナルに描き出す、伝説の“足立ワールド”が炸裂した異形の大傑作!!
●物語
とある商店街の一角、シャッターが閉まった店の軒先に一人の男が座り込んだ。追い払われても、話しかけられても、何も語らず、ただ座り続けるだけの男―その写真がネットに投稿されると、“断食芸人”だと噂が広がり、見物に訪れる人々も現れ始めた。メディアが報道したことで、ブームは加熱。主張か、抵抗か、単なるパフォーマンスか。周囲の思惑をよそに、男は何一つ口にせず、黙して語らぬまま幾日も座り続け…。
●セールス・ポイント
▶伝説的映画監督 足立正生(『女学生ゲリラ』『赤軍派-PFLP 世界戦争宣言』)、監督復帰第二作! カフカ(「変身」「審判」)の傑作短編をシュールに、キッチュに映画化!!
▶2016年 ロッテルダム国際映画祭 ディープフォーカス部門正式出品作品!!
●コメント
ここんとこ日本の映画は家族ものでぶったるんでるから
ここらでいっぱつ血煙をあげてくれないとね。
そうとうおもしろいね、この映画。
荒木経惟〈写真家〉
学生時代に観た『性遊戯』(69)にヤラれてから四半世紀…、
『幽閉者 テロリスト』(07)、『断食芸人』と、足立正生という映画運動に
参加出来ることの奇跡と光栄。
永遠なるアヴァンギャルドの巨人との出会いに感謝です!
田口トモロヲ〈俳優〉
自由に断食することさえ許されない社会のなかで、
虚空を見つめる彼の眼には何が写っていたのだろう。
己の生命を枯渇させながら力一杯踏ん張り、
自らが生み出したものを口にした時の満足げな彼の顔は、
どの誰よりも生き生きと輝いていた。
そして、足立監督にしかできないユーモアとイロニーが
心に突き刺さった。
井浦新〈俳優〉